朝起きてすぐ、口を閉じたまま舌で確認する癖がついた

朝6時台、寝室

朝、目が覚めたとき、口を開ける前に舌で確認する。
舌の表面の感触と、口の中のにおいの感じを、閉じたまま一瞬チェックする。

それがいつからの習慣かはわからない。
気づいたら、毎朝やっていた。


朝の寝室

確認して、何がわかるのか。
正直なところ、あまりはっきりしたことはわからない。「大丈夫そう」か「少し気になる」かくらいの、曖昧な感覚がある程度だ。でも、それでもやっている。

「確認しないと始められない」という感覚が、朝の最初の数秒に入り込んでいる。
枕に頭をつけたまま、まず舌で確かめて、それから起き上がる。その順番が、いつの間にかできていた。


朝の口臭が強くなりやすい理由は、仕組みとして理解できる。
睡眠中は口があまり動かず、唾液の分泌量が減る。唾液には口腔内を洗い流す自浄作用があるが、その働きが落ちた状態で数時間が経過すると、嫌気性菌が活発になりやすくなる。

嫌気性菌は、舌の表面や歯周ポケットに棲みつき、たんぱく質を分解して揮発性硫黄化合物(VSC)を生み出す。硫化水素やメチルメルカプタンがその代表で、朝起きたとき特有の口のにおいは、こうした仕組みによるものだ。

「朝だから仕方ない」とも言えるが、問題はその「朝の状態」がどのくらいの強さなのかが、自分ではよくわからない点だ。
自分の口のにおいには、嗅覚が順応してしまっている。だから「気になる」という感覚と「においがある」という事実が、必ずしも一致しない。


舌で確認するという行為は、何かを測っているというより、「今日はどうかな」と確認することで安心しようとしている、という方が近い気がする。
実際に精度の高い確認ができているわけではないと、薄々わかっている。

でも、やめられない。
やめたら「何も確認しないまま一日が始まる」という感覚になる。それが怖い、とまでは言わないが、落ち着かない。

誰にも言っていない。
「朝起きたら舌で確認してる」と話せる相手がいないし、話す必要もない。ただ、自分だけが知っている朝の最初の数秒が、毎日続いている。


この癖をなくしたいかどうかを、最近考えた。
なくすためには、確認しなくていいという状態になる必要がある。それは「口臭が気にならなくなる」ということだ。

確認すること自体が目的になっていては、何も変わらない。
変えようとするなら、確認の習慣の手前にある、口腔内の環境から変えていく必要がある。

朝の舌の感覚が「今日は大丈夫そう」に傾いていく日が、続くようになれば。
そのうち確認が必要なくなるかもしれない。それを目指して、少しずつ変えていくことにした。