1ヶ月で効果を求めて、やめるを繰り返してきた

朝8時、マンションの玄関

続かないのは、意志が弱いせいじゃないと思う。

育毛剤を買って、1ヶ月使った。あまり変わった気がしなかったのでやめた。別のシャンプーを試して、2週間続けた。泡立ちが好みじゃなくて使わなくなった。サプリを購入して、飲み忘れが続いて、瓶が半分以上残ったまま棚の奥に消えた。このパターンを何度か繰り返している。

「また続かなかった」という感覚が積み重なると、次を始めるのが億劫になる。どうせ同じことになる、と思うから。でもよく考えると、問題は続かなかったことではなく、「1ヶ月で効果が出ると思っていた」という期待の設定の方にあった気がする。


デスクの上の手帳か卓上カレンダー

育毛の効果が出るまでの時間は、思っているより長い。

髪の毛には成長サイクルがある。成長期——退行期——休止期という流れで、一本の髪が生えてから抜けるまで、健康な状態では2年から6年かかる。薄毛の原因のひとつは、このサイクルの成長期が短くなること。短縮されたサイクルをケアで引き延ばしていくには、それ相応の時間が必要になる。

一般的に、育毛ケアの効果を判断するには最低でも3ヶ月、できれば6ヶ月続けてみることが推奨されている。1ヶ月では、毛周期の一巡さえしていない。だから1ヶ月でやめると、効いたかどうかの判断材料が揃わないまま終わることになる。

効果を感じにくいのは、ケアが悪かったのではなく、判断が早すぎただけかもしれない。


「続ける」ということの難しさは、意志の問題ではなく仕組みの問題だと最近思う。

毎日のルーティンに組み込まれていないものは続かない。シャワー後に使う、朝起きてすぐに飲む——そういう、すでにやっていることに乗っかる形であれば、新しい習慣として加えるより続けやすい。

それでも途中でやめてしまっても、そこで終わりじゃない。また始めればいい。やめるを繰り返してきた、という事実は、言い換えると「何度も気になって、何度も動こうとした」という意味でもある。完全に諦めていたわけじゃない。

今回も1ヶ月でやめてしまうかもしれない。でもそれよりは、今度は「3ヶ月は判断しない」と決めてから始める方が、違う結果になるかもしれない。