カウンセリングを検索したのは、深夜だった
布団の中で、スマートフォンを横にして、「オンライン カウンセリング」と検索した。
何時ごろだったか正確には覚えていない。でも、周りが静かで、部屋が暗くて、明日のことを考えたくなかった夜だったことは覚えている。昼間には出てこない検索だった。昼間は忙しいし、「まあいいか」という感覚で乗り越えられる。でも夜になると、乗り越えるための力がなくなって、ぐるぐると考えが回り始める。
検索結果をしばらく眺めて、いくつかのサービスを開いて、結局何もしないまま画面を閉じた。眠れたのか眠れなかったのか、翌朝になっていた。昼間の自分は、また「まあいいか」で動き始めた。
深夜に検索するということの意味を、少し考えてみた。
昼間には思いつかなかった検索が、深夜には自然に出てくる。それは、昼間が「乗り越えモード」で動いていて、夜になると防衛が薄くなるからかもしれない。深夜の自分は、昼間に押し込めていたものが少し表に出てきた状態だ。だとすれば、深夜の検索は、正直な状態から来ている。
「弱くなっているから夜に検索した」という見方もできるかもしれない。でも別の見方をすると、「昼間に気づかないふりをしていたことに、夜は正直に向き合えた」ということでもある。
夜に「カウンセリング」と検索する人の気持ちは、研究でも注目されている。孤立感や反芻思考(同じことを繰り返し考え続けること)は、夜間に強まりやすい。それは意志の問題ではなく、脳の休息モードへの移行に伴う自然な変化だ。だから、夜に弱くなることは、弱い人間だということじゃない。
深夜に検索して、何もしないまま閉じた夜が、何度もあった。
でも今これを読んでいるということは、また同じ気持ちに近い状態にいるのかもしれない。昼間に乗り越えてきたものが、夜になって少し顔を出している。
オンラインカウンセリングは、深夜でも使えるものがある。登録するだけで、そのまま話しかけられるサービスもある。「まず登録してみる」ということは、「相談する」という決断とは少し違う。どんなサービスか確かめるだけで、やめてもいい。
深夜に検索した自分を、弱かったとは思わないでほしい。あの夜の自分は、正直だっただけだ。その正直さを、次の朝まで持ち越す方法が、あってもいいかもしれない。