電車で、会議で、家族と過ごす休日の昼に。
誰かの反応や、自分だけのセンサーで感じる「もしかして」を、19の調べもので分けて整理しました。

彼女が部屋に来ると、しばらくしてから窓を開ける。

去年の夏から、電車で吊り革をつかまないようにしている。

ジムに通い始めて3年になる。週2〜3回、仕事終わりに行く。

それは雑談だった。会議が始まる前の数分間。

職場の更衣室に長居しなくなった。

「体質だから」という言葉は、便利だ。説明を終わらせてくれる。

フリーアドレスの職場に変わって2年目のことだ。

小学2年生の息子が、廊下の前でぴたりと止まった。

父の家に二人で行くようになったのは、父が一人暮らしになってからだ。

気づいたのは、何年か前の帰省だった。

最初に気になったのは、冬の終わりごろだった。

「ねえ、じいじの家のにおいがする」

「最近、洗濯物がなんか違う気がする」

外回りから戻って、エレベーターに乗ったとき、マスクをずらした。

気づいたら、椅子に深く座るようになっていた。

商談の途中で、相手が少しだけ顔をそらした。

ドラッグストアで一番強そうな歯磨き粉を選んだのは、去年の春だ。

飲み会が嫌いになったわけではない。

朝、目が覚めたとき、口を開ける前に舌で確認する。